物を掴んで固定できるバイスプライヤー
バイスプライヤーとはどんな工具?
バイスプライヤーとは、プライヤーの一種でパーツを挟んだ状態で固定できるようにしている工具のことです。
プライヤーは、手で握ることでパーツやナットを挟んで引っ張ったり回したりするためのものです。
当然、握っている手を離せば、ハサミの部分が緩んでパーツをつかむことはできなくなります。
そこで、工具に固定具を取り付けて挟んだ状態で固定をさせれば、ずっとパーツをつかんだりナットを固定したりしたままにできるようにしたのが、バイスプライヤーというわけです。
つかんだ状態で固定すれば、後はつかむ力はいりませんので、長い時間固定しないといけない場合などは手が付かれずに済みます。
また、手を離しても固定されていますので、両手を空けて他の作業ができるという点でも便利です。
さらに、万力代わりに使えるのもバイスプライヤーの良いところです。
パーツとケーブル、パーツとパーツなどをバイスプライヤーで挟んで固定すれば、そのままの状態をキープできます。
挟んで固定した状態で回せば、手で握って回すよりも力が入りやすいので、よりスムーズに作業を進められます。
また、ものによっては固定した状態で引っ張れば、切ったり曲げたりもできるのでいろいろな工具の代用品ともなります。
バイスプライヤーの使い方
バイスプライヤーはどのくらい開けるのかを、調整ねじで調整できるようになっています。
そのため、最初は挟みたい部分の厚さに合わせてみて、それよりも少し大きめに開くようにします。
その後、パーツを挟んで手で握り締めます。
ぐっと締め付けた状態で自動的に固定されるようになっていますので、手を離せば固定した状態を続けることができます。
もしロックがかからないようであれば、調整ねじの調整が緩い可能性がありますのでもう一度ねじを回して握ってみましょう。
取り外す時には、ハンドル部分についている解除レバーを引く、もしくは回すことによってロックを解除できます。
この際、挟んでいたものが落ちたり飛んだりしないように、ハンドルを握った状態でロック解除した方が安全です。
バイスプライヤーを使う際の注意点
バイスプライヤーは、あくまでもパーツを挟んだり固定したりするためのものです。
これを使って物をつかんで吊り下げるのはやめましょう。
その用途で設計されていませんので、力がさらにかかったり滑ったりすると、吊っていたものが落ちて危険です。
また、ロックを解除する時には、しっかりとバイスプライヤーを持って解除する必要があります。
解除をする時には、バネで勢いよくはずれることがありますので、工具自体が飛んだり挟んでいるものが動いたりすることがあるからです。