エンジンの吹けが悪い、トルクがない
アクセルをふかしてもスピードが上がらない
バイクの不具合の一つとしてよく起こるのが、乗用しているバイクのアクセルをどんどん回しているのにスピードが上がらないという状態です。
バイクを運転しているときにはクラッチを使ってギアを上げ、より早いスピードが出るようにしていくのですが、このとき適切なギア数にしているにもかかわらずアクセル部分を回しても回しても一向に速度が上がってくれないということがしばしば起こります。
こうしたエンジン回転数に対して実際のスピードが上がらないという状態のことを「吹き上がりが悪い」「トルクがない」といったふうに表現することがあります。
吹き上がりの悪さは常に悪いということもありますが、ほとんどの場合においては一定の速度から先になると引っかかってそこからパワーが出ないというような引っ掛かりとなって出ることがよくあります。
吹けの悪さが起こる理由としては、エンジン内の圧縮不足や排気管部分の詰まり、また点火不良や燃焼時の燃費の悪さといったことが考えられます。
いずれにしてもエンジン部の重要な場所で不具合が起こっているケースが考えられるので、あまり頻繁に起こるようなら早めに整備工場で点検をしてもらった方がよいでしょう。
配管部分の詰まりに注意
公道を走行しているバイクや自動車を見ていると、時々真っ黒な排ガスを出しながら走行している車体を見かけることがあります。
ガソリン車で黒い排ガスが出ているという時には、内部のエンジンで燃焼不良が起こっている可能性が高くなります。
エンジン内ではガソリンを燃料にして常に燃焼をしているのですが、このとき燃焼に必要な酸素が十分に供給されなかったり、排気をするときにフィルターが詰まってうまく抜けられなくなってしまっていると不完全燃焼からガスの中に不純物が入り込んでしまいます。
不完全燃焼が起こると内部にある配管部分にススが詰まってますます排気が悪くなったり、エンジンの動力部分にあたるピストンリングの間にゴミが入ってなめらかに動作ができなくなってしまいます。
ですので吹けが悪いと感じた時に配管から黒い煙が出ていたら、整備工場でその症状を伝えエンジン部と排気管の中をキレイに清掃してもらいましょう。
同じような理由で、マフラー部分にキズや凹みがあると排気の環境が悪くなってしまい吹けの悪さを作ってしまったりします。
立ちゴケや転倒をしてしまった場合などは、一見バイク本体にキズがないように見えてもマフラー部分に破損が起こってしまっていることもあります。
マフラー部にキズがつき穴などが開いてしまうとそれが排気不良になり吹けの悪さに繋がることがよくあります。
マフラーについたキズはさまざまな不良の原因になるので早めに交換などをすることをおすすめします。
オイル上がりということも
エンジンから出る煙が白煙になってしまった時にも吹けの悪さは起こります。
白煙が排気管から大量に出るという場合、考えられることの一つに「オイル上がり」があります。
「オイル上がり」とは本来エンジン可動部よりも下に位置しているはずのエンジンオイルが、何らかの原因により上に上がりガソリンに混ざってしまう状態のことをいいます。
オイル上がりが起こる理由としては、ピストンリングやオイルリングといった本来オイルとガソリンを隔てている部分の部品が摩耗し穴があいてしまっていることなどがあります。
消耗品を放置することでそうした不具合が起こることもままあるため、まずは現在使用しているプラグやパッキンなど消耗部品の様子を細かくチェックしてみてください。