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オーバーヒートする

エンジンの加熱が限界点を超えると起こる現象

古いアメリカ映画などで、乗っていた自動車が突然動かなくなりボンネットを開くと真っ白い煙がもうもうと立ち込めるなんていうシーンを見たことはないでしょうか?

これは古い車種ではよく起こっていた「オーバーヒート」の状態を表現したものです。

オーバーヒートとはオートバイや自動車の他、芝刈り機や農業用機械のようなエンジンを動力にする機器ならどれでも起こりえる故障の一つであり、簡単に言うとエンジンを限界を超えて使い続けてしまうことにより引き起こされます。

私達も限界までずっと運動を続けてしまうと体が急に動かなくなり、しばらく休まないと再び動くことができなくなったりします。

自動車やバイクのオーバーヒートもこれと同じで、エンジンを長時間荷重に動かし続けてしまった結果、温度が限界を超えてしまい正常な動作ができなくなってしまうのです。

エンジン部分にはエンジンオイルや冷却液といったそうそう簡単にオーバーヒートが起こらないしくみがきちんと備わっているのですが、例えば炎天下の中何時間もぶっ続けで動かしたり、渋滞などでエンジンを切ることができなかったりしたときには起こってしまうこともあります。

まずはエンジンを切って休ませることが大事

オーバーヒート対策でまず最も有効なのは、エンジンをひとまず切り涼しいところに持って行ってしばらく休ませるということです。

環境にもよりますが、だいたい30分くらいエンジンを使わずにおくことで元通りの動作を回復することができます。

走行中に突然オーバーヒートになることもありますが、その場合はエンストのように突然停止をするのではなく、アクセルを回しても全く力が入らずよろよろと力なく進む感じになりますので、そうなったらすみやかに公道から離れて安全なところで休憩をするようにしましょう。

オーバーヒートが起こるときというのは手元にあるパネル部分についている「排気温度警告灯」が点灯します。

仮に動作自体はまだ問題なさそうであっても、この「排気温度警告灯」がついたときにはもうじきオーバーヒートが起こることを示しているため、同じくすみやかに停車ができるところに移動していきましょう。

内部機器の故障によっておこることもあります

通常オーバーヒートは長時間や炎天下での運転がなければそうそう起こるものではありません。

なのでそれほど長時間走っているわけではないのに警告灯が点灯したり、突然エンジンの具合が悪くなるということならそれは内部の冷却系統が故障をしている可能性があります。

具体的には冷却水やエンジンオイルの不足や機能低下です。

冷却水やエンジンオイルは2~3年に一度定期的に交換することがすすめられており、時期を過ぎて使用を続けると極端に機能が低下してしまうことがわかっています。

長期間放置をしていたバイクを急に動かしたときなどにはそうした触媒液の状態をチェックし、必要に応じて交換をしておきましょう。