エンジンがかからない
エンジンがかからない!と思ったら
日常的に使用しているバイクがある日出かけようとキーを回した時に突然エンジンが作動しなくなったとなるとかなり焦ってしまいます。
最初の動作でなかなかエンジンがかかってくれないと、つい何度も何度もやりなおし作動してくれないかと試してみたくなります。
ですがエンジンの不具合の原因によっては、何度同じようにキーをひねっても始動にはならないということもよくあります。
もしいつもかかっていたはずのエンジンが突然にかからなくなってしまったら、まずはその原因がどういったところにあるかということを考え1つずつ対応をしていくようにしましょう。
エンジンがかからない原因はいくつかありますが、まず最も簡単な理由は「スロットルが開いたままになっている」「キルスイッチがOFFになっている」「サイドスタンドが立ったままになっている」というようなことがあります。
これはバイクのもとから備わっている機能として安全のためわざとエンジンがかからないようにしているものです。
まずは始動のための機体の準備ができているかをしっかり確認してみてください。
部品不具合によってエンジンがかからないケース
安全装置はきちんと適切になっているのにそれでもエンジンがかからないなら、次に疑うのはエンジンに着火をするための部品のどこかに不具合が起きているということです。
バイクのエンジンはキーを入れることによりエンジン内部で着火が起こりガソリンを燃焼して動力にするというしくみになっています。
ですので着火をするために必要になる、バッテリーやヒューズ、着火プラグに摩耗が起こっているときにはうまく内部に火が起こらずエンジンが作動しないという状況になります。
もしそのバイクにしばらく乗っておらず、数週間~数ヶ月放置をしていたという場合にはバッテリーの残電力がなくなりエンジン制御ができなくなってしまっているという可能性があります。
バッテリーの残電力がなくなってくるとニュートラルランプに点灯が起こらなくなるため、その場合にはすみやかに新しいバッテリーに交換をしましょう。
同じく電力系統の故障として考えられるのがヒューズの不具合で、電装系に不具合があるとヒューズが飛んでしまい着火できなくなってしまいます。
つい最近にランプの交換やバッテリーまわりの整備をしたという覚えがある人は電装部分の配線などが正しくなっているか確認してみましょう。
セルが回るかどうかで確認
同じエンジンがかからないという症状にも、全くセルが回らない場合とセルは回るけどエンジンがかからないという場合とに区別ができます。
セルが回ると「キュルキュルキュル」と嫌な音がするものですが、この音がするということは電装部分などに特に不具合はないけれども、エンジンに力がつながらないということを示しています。
単純な原因としてはガソリンが入っていないということがありますが、他にも電装系からエンジンに繋がるプラグコードが外れているといったことが考えられます。
また改造車などで多いのが、エンジンの燃焼室へ繋がる排気管のフィルターにつまりが起こっているというケースです。
エンジンで燃焼が起こるためには着荷後に燃焼に必要な空気の吸引が必要になるのですが、マフラーを改造していたりフィルターが著しく汚れていたりするとその吸引ができずエンジンでの着火が起こらないという現象が出てしまいます。