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Ko-ken

ソケットやラチェットが人気の国内メーカー

「Ko-ken(コーケン)」は株式会社山下工業研究所による工具ブランドです。
販売されている製品の中でも特にソケットやラチェットの品質で高い評価を得ており、国内で手軽に手に入るコストパフォーマンスに優れた製品としても知られています。

創業は1946年からなので老舗メーカーと言ってもいいのですが、現在もかなり積極的に新製品や新機構を開発しているということから、その攻めの姿勢が評価をされていると言えるでしょう。

日本国内においても人気のメーカーですが、むしろ海外で高い人気となっていることも特徴で、海外ユーザーに熱狂的な「Ko-ken」ファンがいたりします。

ただ近年では「メガネレンチ」の取扱を中止してしまったようで、得意分野をソケット系に絞って販売戦略を立てている節があります。

まれにKo-ken製のドライバーを見かけることもありますが、主力商品というよりは別に販売している「ビット(ドライバーの先端部分)」があることから一緒に作っているようです。

販売されている製品はどれも本格的な作り込みをしており、使えば使うほどその良さがわかるというのが特徴です。

特殊なソケットレンチを取り扱っています

「Ko-ken」のソケットレンチは性能面もそうですが、他社では取扱をしていないような非常に特殊なサイズのものも販売しています。

中でも215ミリメートルのソケットは実質的に「Ko-ken」だけが取り扱っているサイズとなっており、世界的に高いシェアとなっているのもそのあたりの特殊性が理由です。

「Ko-ken」の製品は全て細かい部分にまでこだわりを持って作られており、手にとってみるとその職人技を見つけることができます。

非常に細かい点ですが、長く使うときに不具合がないようにする工夫があちこちに施されており、後からそのしくみを知って「あっ」と思うようなこともよくあります。

具体的な例としてよく知られているのがスピンナハンドルやT型ハンドルなど、バーを使用してトルクを締める製品です。

バーを回転させることでトルクに強い力を加えるので、どうしても使用をしているとレバー部分にしなりが生じてしまいます。

そこで「Ko-ken」の工具ではバーの断面をあえて横につぶれた楕円形として設計しています。
力が加わる方向に厚みを持たせることにより、回転をさせたときのしなりが生じにくくなり、工具全体の寿命も大きく伸びることになるのです。

他にも「アタックドライバー」というハンマーで叩くことでトルクに力を加えるタイプの工具を販売しているのですが、これを取り扱っているのは世界的にも「Ko-ken」のみとなっています。