HAZET
ドイツ発のプロフェッショナル向けツール
「HAZET(ハゼット)」はドイツに本社を置いているプロフェッショナル向けの本格工具メーカーです。
創業は1868年で、刃物の生産で有名なドイツの都市ゾーリンゲンに隣接しているレムシャイドという都市で誕生しました。
社名である「HAZET」は創業者であるHermann Zerver氏のイニシャル「H.Z.」というアルファベットから来ています。
また「HAZET」は自社のロゴマークとして、コーポレートカラーにもなっている深みのある青色に黄色の文字を使用していますが、この黄色のラインは創業時に主力商品としていたプライヤーを象ったものです。
創業間もない時期よりドイツ国内では自動車産業が急激に発展していたことから、自動車産業の発展とともに「HAZET」も成長をしていくことになります。
本格的な工具の生産に乗り出したのは1928年からで、リムレンチやソケットといったものを主力として、ドイツだけでなくヨーロッパで高いシェアを獲得しました。
中でも1950年からはフォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツ、オペルといった有名自動車企業にスペシャルツールを提供しており、さらにBMWなどのヨーロッパ車全体にも工具供給をしています。
現在も「HAZET」はヨーロッパを代表する工具メーカーとなっており、自動車産業だけでなく一般産業機器や航空産業にも広く使用されているのです。
国内においては日本法人が販売してます
ドイツやヨーロッパでは絶大な地名ととシェアを持つ「HAZET」ですが、日本国内においては他にも数多くの工具メーカーが存在していることもあり、それほど飛び抜けて有名という印象はありません。
日本で販売されている「HAZET」製品は日本で製造されているものが大半となっており、自社工場内で厳しい生産管理を受けています。
型の設計や製作、材料の加工、熱処理など全ての製造過程を自社内で行なっていることから、品質を完全に管理できる体制にしています。
「HAZET」の製品の特徴になっているのが、機能性の追求だけでなく人間工学に基づく安全性の追求です。
工具は一見どれも一緒のようですが工具の強度やショックを吸収する粘りなど、細かい部分で作業者の安全性が大きく変化してきます。
「HAZET」は社内規格として厳しく管理基準を設けていますので、プロの仕事場で使用するには十分な性能があると言えるでしょう。
最も有名なのは「HEXソケット」で、この強度と精度の高さは「HAZET」の製品でも特に性能が高いと評価をされています。
他にもラチェットハンドルもギアの感触が良く、使っていて心地よい製品として仕上がっています。