BAHCO
スウェーデンで創業された老舗工具メーカー
「BAHCO(バーコ)」は、1886年に創業されたスウェーデンに本社を置く工具メーカーです。
現在は米国の有名工具メーカーである「Snap-on」の傘下に入っていますが、「BAHCO」というブランド自体は残されています。
現在では多くの場所で知られている便利な工具の「モンキーレンチ」ですが、これを最初に開発したのが「BAHCO」であり、販売以来120年間以上の主力商品となっています。
ちなみにこのモンキーレンチは開発から6回しかモデルチェンジをしておらず、開発当初から汎用性の高い優れたデザインをしていたことが分かるでしょう。
モンキーレンチは他メーカーからも多く販売されていますが、「BAHCO」ではその種類の多さも飛び抜けており、モンキーレンチに関しては世界一の技術水準とシェアを維持しています。
モンキーレンチ以外にも多数の工具を製造していますが、それらに共通しているのはスウェーデン鋼を原材料としているという点です。
スウェーデン鋼は軽量かつ耐久性の高い優れた金属として知られており、その性能を最も感じることができるのがニッパーです。
「BAHCO」製のニッパーは、他社製のものと比較して耐久性でも切れ味でも群を抜いた性能となっており、多くの人が比較をして使い比べた結果「BAHCO」に落ち着いたといった意見を寄せています。
切削工具では大きな強みがあります
「BAHCO」が得意とするのはニッパーを含む切削工具です。
切削工具としてはホールソーやハンドソーなどといったものが代表的で、使用をしてみるとその違いは一目瞭然に分かるでしょう。
そうした切削工具は刃の部分が消耗品となっているため定期的に交換をしますが、このとき「BAHCO」製を指定してくる業者も多く見られるのです。
「BAHCO」の切削工具よりも安価な製品はたくさんありますが、耐久性や安全性で高い性能を発揮するので、プロの現場においては特におすすめになります。
高品質でありながら価格は比較的手頃であるというのもユーザーからは嬉しい点で、コストパフォーマンス重視の現場においては積極的に使っていきたいメーカーと言えるでしょう。
「BAHCO」の製品に使用されているのがコーポレートカラーであるオレンジ色で、さらにロゴに魚と釣り針のイラストが特徴的です。
これは釣り針に使用されている鋼には高い信頼性が求められることから由来しており、魚の模様を見れば「BAHCO」というイメージ戦略としても一役買っています。
産業向けの工具の他にも農園や造園向けの製品にも多く使用されています。
場合によっては非常に危険な場面もある切削工具においては、信頼性の高い「BAHCO」は非常に便利です。