ユーザー車検に出すなら知っておきたい点検整備記録簿の書き方
車検で必要な点検整備記録簿とは?
点検整備記録簿というのは、バイクの車検を通すために必要な法定点検の内容を記した書類です。
126cc以上のバイクの場合、毎年1回は法定点検をしないといけません。
そして、256cc以上のバイクであれば車検がありますので、必ず法定点検を実施して、その内容を点検整備記録簿に記載して提示する必要があります。
ユーザー車検をする場合には、点検整備記録簿を出さなくても良いというルールがあります。
これは、車検を通した後に点検を行うという条件で提出が免除されるのです。
しかし、その場合は、車検証に注意書きとして点検整備記録簿がないということが記載されます。
こうなると、中古バイクの買取を依頼する時などに査定額が下がる可能性があるなど、デメリットもありますので、できるだけ事前に点検整備記録簿を作り、車検時に提出した方が良いでしょう。
また、どちらにしても車検を通した後に法定点検をする義務は残っていますので、早いか遅いかの違いだけということになります。
車検前の時期がとても忙しくて、法定点検をする時間がどうしても取れないという時には便利な制度ですが、基本的には事前に法定点検を行い、点検整備記録簿を作っておくことが大事です。
点検整備記録簿の書き方は?
点検整備記録簿は、所定の用紙があり、点検すべき項目がすべて記載されています。
そして、それぞれの項目の脇や下にチェックボックスがありますので、問題がなければチェックをしていくことで完成できます。
内容によっては、ブレーキパッドの厚みをミリ単位で記載するなど、数値やコメントを書く欄もありますが、指示されている内容に従って書けば問題ありません。
点検整備記録簿はチェックすべきパーツごとに分かれていますので、順番に点検と記入をしていけば漏れがありません。
ブレーキ関連や足回り、ステアリング装置、動力伝達系、エンジン、電装系や保安パーツなどのジャンルに分かれています。
ある程度バイクの整備に慣れている方であれば、ジャンルごとにやっていくというよりも、パーツが集まっているところをまとめてやっていくこともできます。
たとえば、ブレーキ回りと足回りの項目をまとめてすれば、同じ場所を一気にチェックできることになります。
もし、見落としがでてきそうで怖いということであれば、点検整備記録簿の上から順に丁寧にチェックしていく方が安心です。
点検整備記録簿の入手方法
点検整備記録簿は、所定の項目が網羅されていれば様式はある程度自由となっています。
それでも、自分で全部作るのは面倒です。インターネット上でも点検整備記録簿を見つけられますので、ダウンロードして印刷して使いと良いです。
もしくは、陸運局でも配布していますので、近くにあって入手しやすいようなら立ち寄って受け取りましょう。