シリコングリスを使うメリットと使い方
シリコングリスを用いるメリット
バイクのメンテナンスにおいて、シリコングリスを使用している人も多いのではないでしょうか。
グリスによって、鉱油・PAO系・エステル系などさまざまな種類があるのですが、中でもシリコングリスはメンテナンスに適しているグリスだといわれています。
このグリスを用いるメリットの一つは、耐熱性はもちろん耐寒性に優れていることです。マイナス50度の寒さだけでなく250度の温度になる箇所にも使えるのがポイント。
バイクを動かすことによって高温になるマスターシリンダーやブレーキキャリパーにも使用できます。
ゴムや樹脂に使えるのも大きな特徴の一つです。グリスによっては熱に弱く溶けてしまったり、ゴムが膨張して劣化したりする恐れがありますが、シリコングリスはゴムや樹脂を劣化させにくい性質を持っています。
そのため、ブレーキ回りだけでなく、ゴム・プラスチック系のパーツやシール類にも使用可能。透明なので目につきやすいバイクのレバー部分などのパーツにも用いられます。
幅広いところで活躍できるシリコングリスですが、金属同士の潤滑性能はあまり高くないので、金属とゴムもしくは、金属とプラスチックなどの潤滑に使うのが最適です。
シリコングリスの使い方
シリコングリスの使用が適しているパーツの一つとして、まずブレーキキャリパーのピストンが挙げられます。シリコングリスが適している理由としては、ピストンに触れるシールがゴム製だからです。
ブレーキパッドの裏にグリスを塗るのもおすすめです。ブレーキをかけたときの音だけでなく、サビを防げます。ブレーキパッドに塗る場合は、ピストンと接触する箇所にグリスを薄く塗りましょう。
ブレーキ周りのメンテナンスとして、マスターシリンダーの潤滑も要となります。そんなに時間をかけずにメンテナンスしたい・分解してメンテナンスできないときは、スプレータイプのシリコングリスを使うのがおすすめです。
おすすめのシリコングリス
スプレータイプのシリコングリスでおすすめなのが「KURE シリコングリースメイト」です。
バイクはもちろん、時計や釣り具、カメラ、OA機器などに使えます。スプレータイプのメリットは何といっても手が汚れないこと。気軽にメンテナンスしたいときに扱いやすい1本です。
「ワコーズ 耐熱シリコーンブレーキグリース」の特徴は、最大耐熱温度が280度と耐久性に優れていること。ブレーキ周りのメンテナンス・整備に適したシリコングリスです。
コスパが良いものを使いたい人には「デイトナ シリコングリス」がおすすめです。1,000円程度と低価格で購入できます。価格が安いものの、シリコングリスの効果が十分に発揮されるのが魅力です。