エンジンオイルの選び方とおすすめオイル3選
バイクのエンジンをチェックする
オイルを変えるときには、まずバイクのエンジンをチェックしましょう。
バイクのエンジンには2ストロークと4ストロークがあるため、バイクのストロークに適したエンジンオイルを選ばなければなりません。
オイル缶には各ストロークの表記が記載されているので必ずチェックしましょう。もし、間違えたオイルを入れて走行するとエンジンブローになりかねません。
JASO規格のオイルを選ぶ
日本自動車規格によって定められたエンジンオイルの特性を表す規格を「JASO規格」といいます。4ストロークで例を挙げると「MA、MA1、MA2、MB」といった表記です。
この分類はあくまでオイルの特性を示す規格であり、どれが優れているかを示したものではありません。
ちなみにはこのMAは、MA1とMA2で細かく分類され、MA1は低い摩擦特性で、MA2は高い摩擦特性を表します。
MA1の場合はMTの小~中排気量ぐらいのバイク、MA2は大排気量のバイクが適しているため、バイクのスペックに応じたオイルを選びましょう。
シチュエーションに合わせて選ぶ
バイクを利用するシチュエーションはライダーによって異なります。シチュエーションに応じたうえでオイルを選ぶのも重要なポイントです。
ベースオイルは、化学合成油(全合成油)・部分合成油・鉱物油の3種類に分類され、このなかで最も性能が高いのは化学合成油といわれています。
化学合成油の特徴は、耐熱性が高いぶんオイルの劣化がしにくく、冬でもエンジンの始動性が良いことです。蒸発性も低いためムダに蒸発しにくいのも有り難いですね。
例を挙げると、サーキットをメインとするなら化学合成油、ツーリングを主に楽しむ場合は部分合成油、通勤・通学などでバイクを使うなら鉱物油というように、使い分けるのがポイントです。
性能が高いオイルはそのぶん値も張るため、シチュエーションに応じてベースオイルを選ぶと良いでしょう。
おすすめオイル3選
「カストロール POWER1」は実績かつ信頼が厚い老舗オイルメーカーの商品です。値段が4リットル3,000円程度とコスパが良い部分合成油です。多くのライダーが使用するオイルなので、どれにするか迷った場合は一度使ってみることをおすすめします。
「AZ MEO‐012」を世に出しているオイルメーカーAZは、高性能でコスパのいいオイルを作るメーカーの一つ。4リットル2,000円程度で購入できる部分合成油のオイルのため、オイルをよく交換するライダーに最適です。
AZが作るハイグレードのオイル「AZ MEG‐018」は「AZ MEO‐012」と比べ、4リットル3,200円程度と少し高めに感じますが、化学合成油であるためコスパが良いオイルです。高性能オイルを日頃から使用するライダーには欠かせないオイルといえます。