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タイヤの空気圧・溝のチェック

空気圧はタイヤメンテナンスの要

ホイールと一緒にバイクの荷重をサポートしてくれる大切なバイクのパーツは、タイヤです。
路面からのインパクトを吸収してくれるだけではなく、加速力や制動力をはじめとする様々なバイクの動きに関係があるため、安全な走行のためにタイヤの定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。
まず、タイヤの空気圧を適切に保ちましょう。

空気圧が高すぎたり、低すぎたりするとどうなるのでしょうか?
空気圧が高すぎると、跳ねるように走行するため乗り心地が悪くなり、タイヤの真ん中のすり減りが早くなります。

また、タイヤと路面の接触面積の減少によって、スリップのリスクが高まってしまいます。
ただ空気を入れれば良いというわけではないんです。
反対に空気圧が低すぎても、タイヤがつぶれてしまい寿命が短くなりがちですから危険です。

また、高速で走行した場合にスタンディングウエーブ現象が起きやすくなるため、タイヤが破裂してしまうリスクも見逃せません。
ハンドリングが悪くなり、燃費も低下するためリスクづくしです。

タイヤ溝のチェックも欠かせない

ロードレースでは溝のないタイヤが使われていますが、公道を走るオートバイには必ずタイヤ溝があります。
雨の日にも安全に走行するためには、タイヤ溝が必要になるんです。

公道での走行となると、コンクリート、アスファルト、停止線などのペイント、マンホールなど路面の状況は様々です。
さらに、暑い日や寒い日、雨の日や晴れの日など天候の条件も変化します。
タイヤ溝が水をうまく逃してくれるので、タイヤが水の膜の上に乗ることを防ぎます。
タイヤ溝が減った状態では、特に雨の日にスリップする可能性が高いため安全な走行のためにはタイヤ溝がなくなる前に交換しましょう。

法的には、0.8mm未満になるとタイヤは溝がなくなったとされます。
なくなるまで使い切るのではなく、定期的にチェックして適切なタイヤ溝を保ちましょう。

ただ、溝があったとしても使用期間が5年を超えている場合は専門のストアで点検してもらうのが無難です。
10年を超えてしまうと、劣化の可能性が非常に高いので交換するのがおすすめです。

タイヤ点検の方法

安全なオートバイ走行に欠かせないタイヤ点検は、自分でも簡単に行なえます。
まずタイヤの状態を見極めるために、空気圧・タイヤの摩擦と溝の深さ・タイヤの損傷の3項目をチェックしましょう。
空気圧をチェックするときには、正確な測定のために走行直後ではなく、タイヤが冷えているときに行うのがポイントです。
タイヤの摩擦と溝の深さは、タイヤ全体にわたって溝が一定以上残っているかを点検しましょう。

仕上げにタイヤの接地面と側面の損傷と異物の混入などを見逃さないように、注意深くチェックします。
エンジンやブレーキの性能にかかわりなく、タイヤを適正な状態に保つことは、安全な走行に直結します。
命を預けているといっても過言ではないので、少なくとも1ヶ月に1度は点検しましょう。