バッテリー点検
自分で交換すれば費用がかなり浮く
バイクメンテナンスの中級くらいのレベルと言えるのがバッテリー交換です。
細かい部品の扱いに慣れてきたら、ぜひとも思い切って自分でやってみることをおすすめしたいです。
バッテリーはバイクで使用する電装系統のいわば心臓部にあたるもので、そこに充電されている電力がなくなってしまうことでバイクが動作をしなくなってしまいます。
そのため定期的にバッテリー残量をチェックしつつ、時期が来たときには交換をしていくことになります。
修理工場にバッテリー交換を依頼する場合、バッテリー本体価格に加え、工賃がそこにかかってきます。
ほとんどの場合バッテリーの種類まで選ぶことができませんので、そのお店で推奨しているバッテリーをそのお店の販売価格で購入することになります。
交換にかかる料金はお店によってかなり異なりますが、安いところでも1万円程度、高いところになると2万円くらい請求をされてしまうことになります。
バッテリー本体は量販店やネット通販で購入をすることができますので、一般的な品物で選べば5000円くらいで買うこともできます。
最初に工具など準備費用はかかりますが、それを差し引いても自力でできるようになることによるメンテナンス費用の軽減はバカになりません。
交換前にはしっかり安全を注意
交換前にまずしっかりと頭に入れておいてもらいたいのが、バッテリー内部に入っている液体は希硫酸という腐食性の電解液です。
これは人体にとって大変に有害で、法律でも取扱に規制がかけられています。
そのためバッテリーの点検や交換をするときには事前に保護メガネやゴム手袋といった体につかない防護服を身につけ事故がないようにしましょう。
バッテリーを交換する前には、まず今のバイクに設置されているバッテリーの種類がどのようなものであるかをよく調べておきます。
バッテリーには「開放液式(ベント形)電解液別タイプ」「VRLA形(制御弁式)電解液別タイプ」「VRLA形(制御弁式)電解液入充電済みタイプ」といった区別があります。
そのバッテリーの規格や形式は本体に記載されているので同じメーカーのものもしくは代替可能なタイプのものを新しく購入しましょう。
バッテリー交換方法
バイクに設置されているバッテリーは車種によってその位置が異なります。
大型バイクの場合にはシートの下にあることが多いですが、それぞれの車種で確認をしてみてください。
交換は基本的にはプラスとマイナスの端子を外し同じようにはめてもとの位置に戻せば完了です。
その際液漏れがないようにするとともに、プラスマイナスの端子の方向を間違えないことが重要になります。
交換まではちょっと大変という人には、今あるバッテリーを一時的に充電するという方法もあります。
充電の場合はシートなど外部を覆うカバーを外せばすぐに対応ができるので細かい分解・交換の作業がいりません。
専用のバッテリー残量計測器も販売されているので、日常点検の一つにしておくこともすすめられます。